看護師にかかわらず、人としてコミュニケーションがうまくいくことは相手にとっても好印象です。コミュニケーションが上手な人とは聞き上手である人です。それでは、聞き上手とはどのような人なのでしょうか。まずは頷きが大切です。これは「あなたを受け入れています」という第一表現です。忙しい時に「うんうん」や「ハイハイ」と素っ気ない返事をしていないでしょうか。これは、相手に聞き流されていると思われがちです。相手の会話のペースに合わせて都度都度話に反応し頷くようにすることが大切です。相手の言葉に合わせて「ハイ」や「ええ」、「そうですか」などの短い言葉を返すことが大切です。

業務中に最も大切なのがアイコンタクト。時と場合によっては、患者さんの前では言えない内容などもあります。そんな時に使用するのが看護師同士のアイコンタクトで、コミュニケーションを取る相手と視線を合わせることです。見つめ返しすぎず、適度に目を合わせ、相手の喉元や耳あたりに視線を移すのが自然です。おうむ返しもコミュニケーションとしては必要な能力です。おうむ返しをすることで、「あなたの話を理解しています」という意味合いになるのです。これは、文字通り相手の言ったことを繰り返すことです。嫌味にならない程度に適度に行うことが大切です。また、患者さんと向き合う際にはどのようなポーズをとっているでしょうか。例えば、相手が子どもや車椅子の患者さんなどの場合は、相手の視線と同じ目線となるように少ししゃがむのが自然です。これで相手に威圧感を与えることはないでしょう。